いま、そしてこれから語るべきこと(その18)
「トイレのピエタ」。
手塚治虫が死の前日、日記に書き残した作品のタイトルであり、
その構想が「トイレのピエタ」である。
インターネットで検索すれば、いくつかの記事がヒットする。
癌患者が入院先の病院のトイレの天井画を描き始める──。
映画「MINAMATA」の最後のシーン。
あの写真の撮影シーン。
あれもピエタである。
あの写真は、私だってずっと昔に見て知っている。
そのくらいよく知られている写真だ。
手塚治虫が知らなかったわけがない。
私には無関係とはとうていおもえない。