ACアダプターという電源(その1)
昔と今、いろいろ変化はあるのだが、
ACアダプターの数は、確実に増えてきている。
四十年前に、東京で独り暮しを始めた。
そのころはACアダプターは、一つもなかった。
ACアダプターを必要とする製品を使っていなかった。
私が東京で最初に使ったACアダプターは、
ポータブルCDプレーヤー用のそれだった。
このころのACアダプターは、まだ大きく、けっこう重かった。
そのころまでは、ACアダプターは、がつくて重いものという印象だった。
それがスイッチング電源のACアダプターが主流となり、
ACアダプターを必要とする機器も増えてきた。
オーディオと関係ないところで、iPhoneやiPod、iPad、
PowerBookにMacBook Proがあることで、ACアダプターはいくつもある。
オーディオもアナログディスクとCDの再生だけであれば、
ACアダプターを必要とすることはなかった。
けれどネットワークオーディオ、PCオーディオと呼称される領域となると、
ACアダプターを必要とする機器を使うことにもなる。
ほんとうに身の回りにACアダプターがころがっている、
そういいたくなるほど増えてきている。
そして、オーディオの世界では、高音質を謳うACアダプターが登場している。
スイッチング電源のモノもあるし、
リニア電源と呼ばれる、トランス、ダイオード、コンデンサー、定電圧電源の組合せによる、
いわゆる昔ながらの構成のモノもある。
Googleで検索すれば、ACアダプターを製品化しているブランドは、少なくない。
それらの製品のほとんどはローノイズを謳っている。