日本のオーディオ、これから(韓国、中国は……・その11)
AliExpressでうかがえる中国のオーディオは雑多であるし、
もっといえば猥雑でもある。
その猥雑さに、懐しさだけでなく、活力のようなものを感じている。
のようなものではなくて、活力といっていいかもしれない。
この猥雑という活力が、日本のオーディオ界にもあった。
そして洗練され、日本のオーディオはピークを迎えた、といってもいいはずだ。
けれど洗練された、ということは淘汰された、ということでもある。
雑多(猥雑)なものが淘汰され、確かに洗練されていっだだろうが、
同時に活力も失われつつあったようにも、いまは感じている。
私が懐しさを感じるのは、私の中学時代を思い出して、ということもあるが、
あのころあった、そしていまのAliExpreddにみられる活力(活気)に対してなのだろう。
AliExpressにあるオーディオを、猥雑のひとことで拒否してしまうのは、
その雑多(猥雑)な世界を泳ぎきる活力がなくなっていることを認めたくないからではないのか。