オーディオ雑誌と広告(その2)
(その1)へのfacebookでのコメントにあったし、
私もそう思っているのは、広告がある、ないだけで判断するのであれば、
テレビだとNHK以外はすべて信用できない、ということになるし、
NHKだけは信用できる、ということでもある。
新聞は、というと、広告が載っているから信用できない、となる。
広告が載っている雑誌に書いてあることなんて、
まったく信用できない──、と一刀両断する人は、NHKの報道のみを信じて、
ほかのテレビ、ラジオ、新聞の報道はまったく信用していないのか。
おそらくそうではないだろう。
なぜ、雑誌のみ、広告が──、となるのだろうか。
オーディオ雑誌で広告なしは無理なのか、ときかれることがある。
無理ではない。
けれどステレオサウンドから広告ページを省いて、
残りの編集ページがどれだけあるのか。
それをいまのステレオサウンドと同じカラーページの割合、
紙質などを維持したままで出版したとしたら、
一冊あたりいくらになるだろうか、と考えてみてほしい。
広告の分、ページが減るとはいえ、いまの価格と同じとはいかなくなる。
書籍は広告なしだろう、という人がいるが、
書籍と雑誌のつくりを比較してみてほしい。
ここでいうつくりとは、本そのものつくりだけでなく、
そこに携わっている人の多さも含めて、である。
広告があるから、いまの価格で出せる、ということを忘れないでほしい。
そういうと、いくら高くなっても、広告なしの雑誌ならば買う、と、
広告が──、という人は、そういう。
いうのは簡単だ。
誰にでもできる。
ほんとうにステレオサウンドが広告なしで出版されて、
価格がそうとうに高くなったら、今度は高い、というのではないだろうか。
そして広告の分ページ数は減るのだから、
こんなに薄くなったのだから、なぜ値上げするのか、というかもしれない。