Date: 3月 23rd, 2011
Cate: 「介在」
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オーディオの「介在」こそ(その6)

その1)で、疾走することによって、風が興る、と書いた。

そのモーツァルトの音楽を再生するスピーカーも、また風を興すものだと思う。
スピーカーから流れてくる音楽によっても、その音質によっても、
風の性質が変化してくる。

風量の違いがある。すーっと吹いてくる隙間風もあれば、台風のようなひじょうにつよい風もある。
湿り気の違いもある。からからに乾いた風もあれば、湿り気のある風にも、じとっと湿り気のある風、
うるおいのある風がある。
温度感も違う。肌につき刺さる風もあれば、暖かくつつみ込んでくれる風もある。

そう思うと、オーディオこそ、エアーコンディショナーではないだろうか。
部屋に澱んでいる「なにか」を吹き飛ばしてくれるものではあるように思う。

そんなふうに捉えたとき、バックグラウンドミュージックに対しての考えも変ってくる。

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