Date: 9月 15th, 2020
Cate: 老い
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老いとオーディオ(とステレオサウンド・その2)

別項で何回か触れているstereosound_mediaguide_140401。
ステレオサウンドのウェブサイトで六年ほど前に公開されていたPDFのことである。

ファイル名にmediaguideとあるから、ステレオサウンド・メディアガイド(PDF)としよう。
いまは公開されていないようである。

ステレオサウンド・メディアガイド(PDF)は2ページだけの内容だが、
クライアント向けにつくられたことは、媒体プロフィールとして、
 ■創刊 1966 年11 月
 ■発売日 季刊:3月、6月、9月、12 月の上旬
 ■発行部数 5 万部
 ■判型 B5判/タテ組/右開き
 ■価格 2,000 円(税別)
以上のことがまずあり、
さらに広告料金表まで載っていることからも明らかである。

なぜこういうものを、読者の目にとまるところで公開していたのか、
いまも不思議でならない。
しばらくのあいだ公開されていたから、単純ミスによるものではないだろう。

リンクできるようにしていたので、ダウンロードされた人もいるはず。
私もダウンロードしている。

六年前のものとはいえ、読者プロフィールは興味深い。

年齢構成比、職業、収入、住まい、システム総額、小誌購入の六項目の円グラフがある。
この読者プロフィールのところには、こう書いてある。
     *
読者は40 歳から60 歳代の比較的年収の多いビジネスマンが中心。
持家率も高く、オーディオライフを機器だけではなく、部屋を含めた環境づくりとして大切に考える。購買意欲も高く、友人、知人にも大きな影響力を与えるマーケットリーダー的存在ともいえる。高付加価値商品への千里眼をもち、商品の歴史や伝統、デザイン、質感、実用性にもこだわりをもつ。
オーディオ以外の趣味には、クルマ、カメラ、時計、生演奏鑑賞、ホームシアター、パソコン、グルメ旅行、ワイン、などがある。
     *
私が、個人的に突っ込みたいのは《友人、知人にも大きな影響力を与えるマーケットリーダー的存在》、
《高付加価値商品への千里眼をもち》のところである。
ほんとうに、こういう人ならば、ステレオサウンドを読む必要はないはずである。

千里眼を持っているのだから。
(蛇足ながら付け加えておけば、ここでの発行部数は公称発行部数ということ)

それはともかくとして、年齢構成比を見てみよう。
 19才未満 2%
 20〜29才 3%
 30 〜39才 11%
 40〜49才 21%
 50〜59 才 26%
 60 〜61才 28%
 70〜79 才 7%
 80 才以上 2%

ステレオサウンド 47号(1978年夏号)の特集、
ベストバイの読者アンケートの結果である。
 10〜15才:5%
 16〜20才:15.7%
 21〜25才:28.9%
 26〜30才:29.4%
 31〜35才:9.6%
 36〜40才:5.7%
 41〜45才:3.9%
 46〜50才:1.9%
 51〜55才:1.1%
 56〜60才:0.5%
 61才以上:0.2%
 無記入:1.2%

調査方法の違いはあるとはいえ、この二つの結果は、まさに実情といえよう。

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