日本のオーディオ、これから(NIRO Nakamichiの復活・その6)
「日本のオーディオ、これから」ということが、ここでのテーマであり、
2015年に復活したNIRO Nakamichiには、その意味でも関心をもっていた。
NIRO Nakamichiの製品は、オーディオ雑誌にほとんど登場してない。
ステレオサウンド 198号には、スピーカーシステムのHE1000が取り上げられているくらいか。
オーディオ販売店においても同様だ。
東京のオーディオ販売店で、HE1000が展示されているところに遭遇していない。
型番に1000がついている。
HE1000は、ナカミチ時代にラインナップにはなかったスピーカーシステムである。
最初のスピーカーステムに、1000がつけられているということは、
それだけの自信作という表明であるはずだ。
少なくとも私はそう受けとっている。
NIRO Nakamichiのウェブサイトをみても、ずっと更新されていないようだ。
新製品もない。
HE1000は、それだけの自信作なのだから、
これ以上のモノは、もう開発できない──、ということなのかもしれない。
そんなふうに思いながらも、
日本のオーディオ、これから、というテーマで考えると、
どうしても後継者という問題が浮んでくる。