Date: 4月 14th, 2020
Cate: ディスク/ブック
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バッハ 平均律クラヴィーア曲集(その1)

リヒテルの平均律クラヴィーア曲集を聴いたのは、
ステレオサウンドの試聴室でだった。

誰かが試聴レコードとしてかけたわけではなく、
試聴室後方のレコード棚に、それはあった。

といっても存在に気づいてかけたわけではなかった。
サウンドボーイの編集長のOさんの「聴いてみろ」というすすめがあったからだ。

日本ビクターから発売されていたLPだった、と記憶している。
そのころの私にとって、平均律クラヴィーア曲集といえば、
グレン・グールド、ほぼ一択に近かった。

リヒテルの平均律クラヴィーア曲集は、大きく違っていた。
演奏については、いまさらいうまでもないだろう。
素晴らしい、と思いつつも、その音が気になる、といえば、そうだった。

何も知らずに聴いていたものだから、スタジオ録音で、
たっぷりとエコーをかけている、と思ってしまった。

まさか教会で録音したものとは思わなかった。
少なくとも、私がその時聴いた音は、教会の長い残響によるものとは感じられなかったからだ。

でも演奏は素晴らしいから、輸入盤を見つけたら買おう、と思っていた。
日本ビクターのLPを買おうとは、そんな理由から思わなかった。

そんなに熱心に探していたわけではなかったこともあって、
輸入盤とであうことはなかった。
そんなことをしているうちに、CDで出たのを買った。

日本ビクターのLPを、まず買っておけばよかったかなぁ、とちょっとばかり後悔した。

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