MQAのこと、MQA-CDのこと(その9)
ジョニ・ミッチェルの「BLUE」のような例は他にもある。
クイーンがそうだ。
クイーンの「Greatest Hits」。
私がもっているクイーンはこれだけである。
e-onkyoからダウンロードした。
96kHz、24ビットのMQAである。
MQA-CDも出ている。
こちらは持っていないが、確か88.2kHzのはずだ。
MQA-CDは、CDのサンプリング周波数の44.1kHzの整数倍になっている。
容量の関係で、192kHzを176.4kHzにコンバートしているわけではない。
ユニバーサルミュージックから出ているMQA-CDは、
多くが352.8kHzであることからもわかる。
e-onkyoから購入できるクイーンのアルバムは、96kHzであり、
アナログマスターからのリマスタリングも96kHzで行われている。
となると、クイーンに関しても、
ジョニ・ミッチェルの「BLUE」のように、
同条件で比較試聴すれば、96kHzのほうがいいということになろう。
こんなことを書いていると、MQA-CDの存在意義は? と疑問に思われる人もいよう。
ここがややこしいというか、ごちゃまぜというか、
必ずしもMQA-CDのほうがサンプリング周波数が低いわけではない。
フルトヴェングラーのバイロイトの「第九」。
e-onkyoでダウンロードできるのは、96kHz、24ビットである。
MQA-CDは、176.4kHzである。
ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーのチェロ協奏曲だともっと顕著で、
e-onkyoでは、44.1kHzである。