ヘッドフォン考(その7)
(その6)には、すぐにAさんからfacebookにてコメントがあった。
「冴えを感じさせる音にもチューニングできる」、
そんなことが書いてあった。
そうだろうな、と思いながらも考えていたのは、
スピーカーとヘッドフォンの音の相違について、だった。
Aさんはヘッドフォンを、いまのところメインとされている。
Aさんのところでは何度か聴いている。
だからよけいにスピーカーとヘッドフォンの音の相違、
それによるチューニングの方向性などについて考えたわけだが、
同時に、もう一つふと思いついたことがある。
結局は、ここでも「音は人なり」なのか──、
そう思っている。
Aさんとはよく飲みに行く。
でも、私はAさんを少し誤解していたようだ。
Aさんの自宅で聴いた音、
Aさんが野上さんのところに持ち込んだパソコンによる音、
それらを聴いていると、Aさんは穏やかな人なんだ、ということにようやく気づいた。