2020年ショウ雑感(その2)
TOKYO AUDIO BASE 2020でのこと。
来場者の一人が、菅野先生録音の「THE DIALOGUE」を持参して、
各ブースでかけて聴かれていたようだった。
ネットワークジャパンのブースを出る時に、
「このディスク、かけてもらっていいですか」とスタッフに訊ねていた。
私は次のブースに行きたかったので、
そこでの「THE DIALOGUE」がどんなふうに鳴ったのかは聴いていない。
次に入ったブースで二曲ほど聴いたところで、
「THE DIALOGUE」が鳴りはじめた。
さきほどの人が、ここでもリクエストしての「THE DIALOGUE」だった。
それにしても、音量が小さすぎる。
「THE DIALOGUE」を、こんな音量で聴いても……、と心の中でつぶやいていた。
そのブースのスタッフが、「音量は、このくらいでいいですか」と持ってきた人にきいていた。
「もう少しあげてください」との返事。
もう少しだけ、音量はあがったけれど、
それでも私としてはあまりにも「THE DIALOGUE」には小さすぎると感じる。
あまり大音量だと、ほかの来場者の迷惑になるかも、という心配(配慮)もあってかもしれない。
それでも、こういうオーディオショウなのだから、
ふだん自宅では鳴らせないような音量での再現を、
「THE DIALOGUE」を持参された人は望んでいたのかもしれない。
そのへんのことを訊ねたわけではない。
その人は、私が不満に感じた音量に満足されていたかもしれない。
オーディオショウでは不特定多数の人が集まる。
そこでの音量設定は難しいといえばそういえる。
けれど……、とも思う。