D/Dコンバーターという存在(その3)
あるオーディオショウで、ある輸入元のスタッフが来場者に向って、
「中国製の格安の製品がいくつもありますが、
当社扱いの製品は、そんな製品とは違ってひじょうに優れています」、
概ねそんなことをしゃべっていた。
その輸入元が扱っているD/Dコンバーターは、
FX-AUDIOのFX-D03J+の十倍程度ではなく、もっと高い価格の製品である。
それだけ大きく価格が違っているのだから、
あえて中国製の製品についてふれる必要はどこにもないだろう、
と聞きながら思っていたわけだけど、
実際に手を加えて、その音の変化にふれたあとでは、
輸入元のスタッフが、
中国製の同種の製品を意識せざるをえない状況になりつつあるのかも……、とも思えてくる。
FX-D03J+に手を加えたからといって、
これ以上のD/Dコンバーターは不要、などといいたいわけではない。
気になっているD/Dコンバーターはいくつもある。
くり返し書いているように、FX-D03J+はiPhoneで使える。
この点が、私にとっていちばん大きい。
そのうえで、とりあえず試してみるモノとして、四千円程度の価格は助かる。
しかも、私の場合、そこに手を加えて楽しんでいる。
侮れない、と感じている。