MQAで聴くピーター・ガブリエル
ピーター・ガブリエルのSACDが登場したのは、十数年前か。
買ったなかで、“PASSION”には驚かされた。
ピーター・ガブリエルのSACDのすべてを聴いているわけではないが、
SACDのよさがもっともいきているのは“PASSION”ではないだろうか。
そのくらいに“PASSION”のSACDは良かった。
残念なのは、とっくに廃盤になっていることだ。
いまはMQAで聴ける。
MQAでの“PASSION”とSACDでの“PASSION”の比較試聴はやっていない。
私のシステムでは、同じ条件での再生ができないからである。
MQAの“PASSION”も、やはりいい。
MQAでの“PASSION”を聴いていて、ふと思ったことがある。
SACDでの“PASSION”を聴いていた時には、一度も思わなかったことだ。
“PASSION”のアナログディスクは、こんなふうに鳴ってくれるのだろうか──、
ということをMQAでの“PASSION”を聴いていて、ふと思った。
“PASSION”には、当時アナログディスクもあったはずだ。
いままたアナログディスクで発売されている。
どちらも聴いていないが、MQAでの“PASSION”は、
アナログディスクの音の延長線上にあるような気がする。