Date: 11月 28th, 2019
Cate: アクセサリー
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仮想アース(こういう方法も……・その2)

小学校三、四年のときと記憶している。
私が通っていた小学校には、各教室にラジオがあった。
真空管式の、だからかなり古いラジオである。

何かで使っていたわけでもない。
昔から設置されていて、それがそのまま放置されていた感じだった。

授業でラジオを聴くことになった。
何の授業でそうなったのかは、もう忘れてしまった。

ラジオのスイッチを入れる。
教室にあったラジオに電源が入ったのは、ひさしぶりのことのはずだ。
なので満足な受信はできなかった。

動作は明らかに不安定だった。
誰かが軽く叩いてみたり、置き場所、方向を変えてみたりしても、
ほとんど変化しない。

このラジオからは、一本のアース線が出ていた。
それをクラスの誰かが、いたずら半分なのだったと思うが、
パクッと口にくわえた。

その瞬間、ラジオからはっきりと音声が鳴ってきた。
みんな、わーっとなった。

いま思えば、これも仮想アースなのだろう。
すぐに試せる仮想アースともいえる。

けれど銅線を舌の上に置いているわけだし、
ピリピリする、ともいっていた記憶がある。

彼がアース線を口から出すと、途端に聞こえが悪くなる。
みんな、ブーッという。
しかたなくまたくわえる。

なので、効果はあったとしても、くわえている人にまったく害がないのはいえない。
私も、こればかりは試していない。
でも、効果ははっきりとあらわれそうである。

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