快感か幸福か(白黒つけたがる人たち・その1)
日本人は、特にそうなのかもしれない。
何事にも白黒つけたがる人たちがいる。
こっちがいいに決っている、
あれはダメに決っているだろう、
そんなことにとらわれている人たちである。
最近ではMQAはダメ、と全否定する人がいる。
ここでも白黒つけたがっている、というか、白黒つけている。
なぜ、こうまでも白黒つけたがるのか。
白黒つけることに、快感をおぼえるからではないのか。
自分の下した白黒に賛同してくれる人がいれば、それも快感につながっていく。
賛同者が多いほど、快感は増していくことだろう。
でも、それはどこまでいっても快感でしかない。
快感は慣れてしまうのかもしれない。
だから、より強い快感を求めることになる。
そのために、より過激な白黒をつけていく──。