オプティマムレンジ考(その13)
ひとつ前の(その12)でも二年以上前、
(その1)は六年以上前である。
(その1)の時にはまったく意識していなかったが、
10月13日に、ひさしぶりにデッカ・デコラを聴いて、
ここでのテーマであるオプティマムレンジという発想は、
デコラをずっと以前に聴いている、その経験にあるということに気づいた。
デコラはナロウレンジだ、と別項で書いている。
書いておきながら、実際に聴けば、ほとんどの人が感じることだろうが、
ナロウレンジということをことさら意識することはない。
まったくない、とまではいわないが、
デコラの品位のある音を聴いていると、
ナロウレンジだなんてことは、どこかに消えてしまう。
これは周波数レンジだけではない。
ダイナミックレンジに関しても、
デコラはオプティマムレンジといえる。
完結しているとは、そういうことにつながることなのかもしれない。