ゴジラとオーディオ(その6)
(その5)で秩序と書いて連想したのは、暖炉だった。
オーディオによる音とは、暖炉での炎ではないのか、と思ったからだ。
音も炎も一瞬として静止することはない。
自在に形を変えていく。
炎には薪が必要である。
薪がなければ、どんなに立派な暖炉であっても、そこに炎は立たない。
薪があれば、それでいいわけでもない。
暖炉の大きさによって、そこに焼べる薪の量は関係してくる。
暖炉を薪でいっぱいにしたらどうなるのだろうか。
暖炉のある家に住んだことはないので、なんともいえないが、
おそらく炎は立たないであろう。
酸素も必要になるからだ。
暖炉の大きさに見合った薪の量と酸素があって、
つまり一つの秩序が成り立っているからこそ、暖炉は暖炉として機能する。
炎が音であるとすれば、
薪と酸素は何になるのか。