Date: 7月 27th, 2019
Cate: きく
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カセットテープとラジカセ、その音と聴き方(余談・その20)

ヤマハのTC800GLの、乾電池込みの重量は5.4kgである。
この重量を重いと思うか、そうでないか。

TC800GLと同時代の可搬型のカセットデッキ、
ソニーのTC3000SDは4.6kg、TC550SDは5.2kg、
ティアックのPC10は5.0kg、テクニクスRS646Dは5.7kg、RS686Dは3.0kg、
ビクターのKD2は3.85kgであった。

海外製のウーヘルのCR210は2.0kgと、可搬型と呼べるほどの軽さであるが、
国産の、この時代の可搬型カセットデッキは、
TC800GLよりもやや軽いか、ほほ同じくらいの重さである。

ソニーが1980年に発表したTC-D5Mは、さすがに軽い。1.7kgである。

こうやって重量をみていくと、TC800GLは、
据置型カセットデッキなのか、可搬型カセットデッキなのか。

上記した国産各社の可搬型カセットデッキは、
外観からして可搬型らしい。
据置型と認識する人はまずいない。

可搬型カセットデッキとしての場合にも、
ヤマハのTC800GLは類型的になりがちなモデルばかりのなかで、
ここでも光っていた。

据置型カセットデッキとしても、可搬型カセットデッキとしても、
決して類型的でなく、光っている存在、
それがヤマハのTC800GLである。

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