カセットテープとラジカセ、その音と聴き方(その2)
私が参加する側だったから、今回のaudio wednesdayにはさほど興味を抱かない。
いまさらカセットテープ? と思うだろうし、
カセットテープだけに音源を限定してしまうと、
同じ曲ばかり聴くことになる。
おまけに梅雨でもある。
来る人は少ないだろうな、と思っていた。
(実際少なかった)
だったらゆるーいセッティングもありかな、と考えたこともある。
セッティングするのは楽しいが、
終ってからセッティングのバラしていくのは、時には面倒だ、と感じることもある。
ゆるーいセッティングは、だから通常の喫茶茶会記のセッティングということである。
そうすれば片づけも楽になる。
でも、それはカセットテープだから……、と私自身が侮っているわけで、
おそらくaudio wednesdayでカセットテープを鳴らすのは今回が最初で最後だから、
やっぱりセッティングはきちんとしようと思い直していた。
いつもと同じセッティングをしていたら、愛知から来てくれている常連のHさんの顔が見えた。
カセットテープだし、Hさんはぎりぎり20代で、カセットテープ世代ではないから、
今回は来ないだろうな、と勝手に思い込んでいた。
なので「今日カセットテープだよ」といってしまった。
Hさんは三本のミュージックテープを競ってきてくれた。
ジョン・デンバー、サイモン&ガーファンクル、安全地帯の三本である。
これで九本。
それから常連のTさん(Hさんと同世代)は、
FMをエアチェックしたテープをもってきてくれた。
すべて歌ものである。