Date: 7月 1st, 2019
Cate: ショウ雑感
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2019年ショウ雑感(その10)

OTOTENでもインターナショナルオーディオショウでも、
各ブースの入口の側にはテーブルがあり、
そこにはカタログ、ブースによってはアメが置いてある。

今年のOTOTENでのソニーのブースの、そのテーブルにあったのは、
ウォークマンだった。
初代(TPS-L2)と二代目(WM2)があった。

どちらも約四十年前の製品、
しかも持ち運ぶ製品にも関らず、そうとうに程度のいいモノだった。

ソニーで保管していたものなのだろうか。
そんな感じのする二台のウォークマンだった。

20代くらいの来場者が、ちょっとばかり興奮気味に、ソニーのスタッフに、
写真、撮っていいですか、ときいていた。

彼の年代にとって、実機を見るのも触るのも初めてなのかもしれない。
しかも新品同様といえるウォークマンである。

興奮気味なのも無理ない。

WM2の方にはテープも入っていて、再生状態だった。
おそらくソニーの関係者と思われる女性(30前後か)が、
スタッフの男性に、聴いていい? と訊ねていた。

ヘッドフォンで聴きながら、「80年代の音ですね」と感想を述べていた。

そうか、80年代の音なのか、と私は、そのフレーズをくり返していた。

TPS-L2は1979年、WM2は1981年発売だから、
WM2の音を聴いて「80年代の音ですね」は間違ってはいない。

それでも、30前後に見える女性が、
何をもってして「80年代の音ですね」といった、その理由は知りたいところ。

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