2019年ショウ雑感(その8)
皆がわかっていることなのではないのか、と(その7)の最後に書いた。
この、皆がわかっていることではないのか、は、
5月24日に小池百合子都知事が定例記者会見で発表したかぶる傘も、まったくそうだろう。
東京オリンピックの暑さ対策と一つであるかぶる傘は、
どうみても滑稽でしかない。
あれをかっこいい、と思う人はいるのか。
あれを考えた人は、いったいどんな人なのだろうか、
そのことにも私は興味がある。
少なくとも会議にかけられている、と思う。
いくらなんでも小池都知事の独断だけで決ったとは思えない。
誰一人として、かぶる傘は滑稽だ、と思わなかったのか。
思っていたのではないのか、滑稽だとわかっていたのではないのか。
でも、誰も何もいわなかった──。
定例記者会見でかぶっていた人の表情は、
何かいいたそうでもあった。
皆がわかっていることなのではないのか、
でも誰も何もいわなかった。
その結果が、あのかぶる傘のような気がしてならない。