2019年ショウ雑感(その7)
オーディオの世界に若い人を──、
というのが、今年のOTOTENのテーマの一つであり、
例えばオンキョーとパイオニアの合同ブースは、
「ガールズ&パンツァー」のためだけのブースであった。
「ガールズ&パンツァー」は、いま人気のアニメということぐらいは知っているし、
「ガルパン」と略して呼ばれているぐらいまでは知っている程度で、一度も見たことはない。
「ガールズ&パンツァー」について何かいいたいのではなく、
この「ガールズ&パンツァー」一色といえる展示は、
今年のOTOTENのテーマに添うものなのだろう。
でも成功していた、といえるのかは微妙な感じだった。
私が、このブースに入った時、椅子はほぼ埋まっていた。
人は大勢集まっていた。
けれど若い人が多かったのかといえば、そうではなかった。
たまたま私が入った時がそうだったのかもしれないし、
もしかするとずっとそうだったのかもしれない。
パッと見渡した感じでは、中年以降の方が多かった。
したりげに、こういう企画をしたからといって……、なんてことはいいたくない。
いろんな試みをやるのはいい。
でも会場の国際フォーラムに若い人が入ってこないかぎり、
それぞれのブースで、どういう企画(試み)をやったところで、
若い人のほうが多かった、ということにはなかなかなりにくいのは、
皆がわかっていることなのではないのか。