LOUIS VUITTONの広告とオーディオの家具化(その11)
私がこう考えるのは、ずっと以前のオーディオブームにも、その芽がすでにあったからだ。
ここで度々書いている熊本のオーディオ店。
瀬川先生を定期的に招いて、
話題の新製品もかなり早いうちに入荷していた。
トーレンスのReferenceも、SUMOのThe Goldも、この店で初めて聴いた。
この店は、寿屋本庄店という。
熊本に住んでいる(いた)人はご存知だが、寿屋はスーパーである。
寿屋本庄店もそうである。
一階がスーパーだった。
最初、寿屋本庄店に行ったとき、
ここがオーディオ店? と思った。
エスカレーターで二階に上れば、すべてオーディオのフロアーだったし、
電子部品のコーナーもあった。
寿屋本庄店以前は、マツフジ電気があった。
マツフジ電気はすでになくなっているようだが、
ここの母体は松藤という不動産会社であり、
マツフジ電気も、オーディオ専門店では決してなかった。
マツフジ電気の名称からわかるように、電器店である。
マツフジビル一棟が電器店で、その1フロアーがオーディオコーナーであり、
レコードのコーナーもあった(と記憶している)。
つまりマツフジ電気もオーディオだけのオーディオ専門店ではなかった。
けれど、長岡鉄男氏を、私の知る限り、最初に熊本に招いたのは、この店だった。
寿屋本庄店と同じ形態のオーディオ店は、東京にもあった。
ダイエー碑文谷店である。