オーディオの楽しみ方(つくる・その35)
スピーカーを自作するのは楽しい。
既製品のスピーカーがあるのになぜ? ということになるだろうが、
なぜ? と、ほとんどどうでもいいことである。
作ってみたいなぁ、と一瞬でも思ったら、
やってみることをすすめる。
そんなにお金をかけなくてもいい。
もちろんかけたい人はそうすればいいが、
とりあえず作ってみることを最優先する。
ただここでやっかいなのは、工具が揃っている人はいいけれど、
そうそういないだろう。
私も木工工具はほとんど持っていない。
結局東急ハンズやホームセンターでカットしてもらうことになる。
そうなると、その店で売っている木材しか選べないし、
すべての加工を依頼できるともかぎらない。
今回のホーンのバッフルにしても、私が加工した部分もある。
こんな時、これがダンボールだったらなぁ……、とちょっとだけ思っていた。
昔、もうずいぶん昔にアルテックの755Eを、
ダンボールの平面バッフルで鳴らしたことがあるのを、以前書いている。
悪くなかったどころか、気持ちのいい音が鳴ってくれた。
ダンボールならば、加工も木材よりは楽になる。
ダンボールか……、とそんなわけで思っていた。
一週間ほど前、ひさしぶりにtwitterを眺めていた。
始めたころは頻繁に見ていたのに、いまでは思い出しては、十分ほど眺めるくらいになってしまったけれど、
それでも時々眺めるのは、おっ、と思うようなことに出会したりするからだ。
一週間ほど前もそうだった。
ステレオサウンドで「名盤深聴」を連載されている高橋健太郎氏のツイートに、
純セレブスピーカー、とあった。