オーディオマニアとしての「純度」(わがまま、でいる聖域)
「ぼく(私)、ナイーヴですから」と、なぜか自慢気にいう人たちがいる。
私は繊細だから傷つきやすい、とでもいいたいのだろう。
けれどナイーヴ(naive)とセンシティヴ(sensitive)とは違う。
繊細とは、ナイーヴではなくセンシティヴのほうである。
繊細であるためには、強くなくてはならない。
「ぼく、ナイーヴですから」といっているようでは、
繊細でいるための強さにはほど遠い。
別項で「オーディオ入門・考(いつまでも初心者なのか)」を書いている。
ほんとうの意味での初心者は嫌いではない。
どんな人にでも、初心者のときはある。
けれど、どんなにキャリアを積んでも、「私は初心者ですから」という人が、
はっきりいって嫌いである。大嫌い、といってもいい。
そんな人は、どんなにオーディオを長いことやっていても、
聖域を築けなかった(持てなかった)のだから。