日本の歌、日本語の歌(アルテックで聴く・もうひとつ番外)
私が好きなグラシェラ・スサーナのディスクは、
レコード店のJ-POPコーナーに、たいていは置かれている。
ずっと以前は歌謡曲コーナーだったり、
外国人歌手ということで、ポピュラーコーナーという店もあった。
タワーレコードでも、以前は、J-POPと歌謡曲とに分れていたと記憶している。
でもいまでは合せてJ-POPである。
いまはそういう時代なのだろう、と思いつつも、
毎月喫茶茶会記でアルテックのスピーカーで、日本の歌のディスクを聴いていると、
歌謡曲とJ-POPの違いについて、はっきりといえることがひとつあることに気づく。
喫茶茶会記のアルテックのスピーカーは、A7的スピーカーである。
つまりA7のようなスピーカーでうまく鳴ってくれるのが歌謡曲であり、
どうにもうまく鳴ってくれないのがJ-POPである。
歌の古い新しいでもないし、
録音の古い新しい、歌手の古い新しいでもない。
若い人で、比較的新しい録音でも、アルテックでうまく鳴ってくれるのは、
私にとっては、その日本語の歌は歌謡曲である。
以前は歌謡曲の歌手と認識していた人であっても、
新しい録音で、アルテックで聴くと冴えない鳴り方しかしないのは、もうJ-POPである。