老いとオーディオ(齢を実感するとき・その6)
川崎先生が、2010年5月にTwitterに書かれていた
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人間が「劣化」します。高齢による劣化、精神性での劣化、人格の劣化、欲望の劣化、この哀しみを存分に受け止められる人間は劣化から解放されるという幻想もあり!
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誰だって毎年、歳をとっていく。
30になり、40になり、その十年後には50をこえる。
50からは60、70……とつづく。
《高齢による劣化》がおとずれる(まっている)。
にしても、老いるほどに、人はこれほどまでに違ってくるのか、とおもうことが、
私自身も50も半ばになったこともあって、増えてきた。
川崎先生は
《この哀しみを存分に受け止められる人間は劣化から解放されるという幻想もあり!》
と書かれている。
そのとおりなのかもしれない。
哀しみを存分に受け止められなかった人と、受け止められる人とがいて、
劣化から解放されない人と解放される人とがいる。
解放された人こそが、瑞々しさを得るのだろう。
つい先日も、川崎先生のこの言葉を思い出すことに出合った。
具体的なことは書かない。
何かが特定されるかもしれないことは書かない。
こんなにも人は「劣化」するのかと考え込むことがあった。
本人は、そんなことまったく思っていないのかもしれないが、
傍からみるこちらが辛くなるほどに「劣化」を感じてしまった。
本人がなにも感じてなければ、シアワセなんだろう。