新製品(ADCOM LUNA・その1)
アドコム(ADCOM)というアンプメーカーがあった……、
とつい過去形で書いてしまうが、アドコムはいまもある。
日本にはGFA1というパワーアンプで、登場した。
三洋電機貿易が輸入元だった。
外形寸法W22.2×H16.5×D27.4cm、重量は10.2kgという、
比較的コンパクトな筐体ながら、8Ω負荷で200W+200Wの出力を持っていた。
回路の詳細は明らかになっていないが、高効率アンプという触れ込みだった。
いくつものビスが露出した外観は、魅力を感じさせることはなかった。
アドコムは日本ではあまり話題になることはなかった。
アドコムときいて思い出せるのはGFA1だけで、
他にどんな製品があったのか、まったく知らなかった。
先月、今月とADCOMの製品を目にしている。
日本には輸入されていないモノで、アメリカで購入して持ち帰ったモノである。
まだアドコム、あるんだなぁ……、ぐらいにしか思っていなかったけれど、
先日GFA1以外のパワーアンプを見たので、帰りの電車のなかで、検索してみた。
アドコムは健在だった。
相変らずパワーアンプを作っている。
それだけだったら、ここで取り上げたりはしない。
トップページに、これもアドコムの製品なの? と思わせるモノが登場する。
LUNAである。
スピーカーだった。
デザインはヤコブ・イェンセンである。
2016年のCESで登場しているようだ。
ヤコブ・イェンセンは2015年5月15日に亡くなっている。
LUNAは、ヤコブ・イェンセンの最後のデザインなのだろうか。