世代とオーディオ(その17)
カラヤンの来日公演は、二回聴いている。
1981年と1988年。
どちらもベルリンフィルハーモニーで、東京文化会館だった。
1981年は、アンネ=ゾフィ・ムターも一緒だった。
ベートーヴェンの交響曲第五番とヴァイオリン協奏曲だった(と記憶している)。
1988年は最後の来日となった。
ベートーヴェンの交響曲第四番とムソルグスキーの「展覧会の絵」だった。
1981年の公演は、TBSがテレビ放映していた。
1988年の公演は、CDになって出ている。
記録として残されている。
1981年の公演を録画した人は、けっこういる、と思う。
いまも残している人も少なくないのではないか。
カラヤンは1989年2月に、ウィーンフィルハーモニーとニューヨーク公演を行っている。
東京はベルリンフィルハーモニーで、ニューヨークはウィーンフィルハーモニーか、
と、このニュースを知った時に思わないわけではなかった。
カラヤンとウィーンフィルハーモニーとの公演は、いまになって聴きたかった、と思う。
でも、いつの間にか、すっかり忘れてしまっていた。
昨晩、マイク野上さんのお宅に行っていた。
額縁に収められて飾られていた二枚の写真と一枚のチケット。
見て、びっくりした。
カーネギーホールでのカラヤン/ウィーンフィルハーモニーのブルックナーを聴いていた人が、
身近にいた、ということにびっくりした。
検索してみると、マイナーレーベルからCDが出ていることもわかった。
ただし、いまのところ入手困難のようだ。
動画を検索してみると、四分ほどのニュースを録画したものが、
YouTubeで、やはり公開されていた。
《エア・チェックのスゴサ》を実感している。