Date: 11月 28th, 2017
Cate: コントロールアンプ像
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パノプティコンとしてのコントロールアンプ像(その6)

マッキントッシュ号の、
青柳圭亮氏による「マッキントッシュ製品の変遷」という記事の中に、
マッキントッシュ・クリニックのことが書かれている。
     *
 末尾ながら、マッキントッシュ社のアフターサービスで、あまり日本人には知られていない、マッキントッシュ・クリニックのことに触れてみたい。原則的にはマッキントッシュ・アンプ類の保証期間は、オーナーズ・マニュアルのポケットに入っている、「3YEARS SERVICE CONTRACT」に署名し、各欄に記入して郵送することによって、始めて三年間の無償補修が受けられることになっている。このコントラクトを発送しない場合は、購入時から90日間の保証のみというわけだ。このカードを受領すると、本社ではそれをファイルし、以後そのアンプがいつ、どういう修理を受けたかすぐに調べられるようになっている。従ってある傾向的な故障が続くとすぐに改良、その他の処置が取れるわけで、人間のカルテのようなものである。しかしマッキントッシュ・クリニックというサービス・システムほど私を驚かせたことはなかった。名目上は三年間の保証となっているけれども、マッキントッシュの人気の秘密は実は、このクリニックにこそあるのである。すなわち、全米各地を一州何都市か定めて、一年に一度このクリニックチームが巡回する。各都市のデポとなるオーディオ・ショップはこのクリニックの開催を前もって自分のコミュニティーの顧客に店頭或はラジオコマーシャル等で知らせる。そして通常クリニック・チームその店頭の一角を借り、自分たちの持って来た、ヒューレット・パッカード、テクトロニクス等の超一流測定器を並べて持ち込まれるアンプを待つわけである。又このサービスは自社製品にだけ適用するのではなく、例えばサイテーション、マランツ等と言った他社製あるいは自作のアンプの特性もこれらの測定器で測りデータを無料で対数グラフに移し取って渡してくれる。そしてマッキントッシュ製品についていえば、それがどんなに古い機種でも、トランス以外の故障であるならば、その場で、見ている前で、ものの20分とかからぬうちに必要部品を取り替え、データを取って返してくれる。しかもこれが一切無料なのだ。
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このマッキントッシュ・クリニックの測定のところだけでも、
リスニングルームでできるようにならないのか。
しかも誰にでもできるようにならないのか。

そのために必要なモノはなんのなのか、と考えての、
ここでのタイトルで「パノプティコンとしてのコントロールアンプ像」である。

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