Date: 10月 28th, 2017
Cate: アンチテーゼ
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アンチテーゼとしての「音」(audio wednesdayでの音・その14)

10月4日だったから、グレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲をかけた。
グールドのハミングが、よくきこえることに驚かれた。

私の中では、CDが登場して一年後あたりから、ハミングはかなりよくきこえるという認識でいた。
うまく鳴った時は、まるでワンポイントマイクロフォンで録音したかのように、
耳障りではなく、気持ち良く鳴ってくれる。

一枚十万円以上もするガラスCDではなく、
普通に販売されているゴールドベルグ変奏曲のCDでの話だ。

「グールドって、いい声ですね」という感想もあった。
グールドの録音の中には、ハミングを極力録らないように工夫しているものもあるが、
1981年録音のゴールドベルグ変奏曲は、そうではない。

グールドは、いい声をしている。
気持良さそうにハミングしている。

特別なディスクでなくても、
そう鳴ってくれる。

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