Date: 8月 12th, 2017
Cate: 真空管アンプ
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五極管シングルアンプ製作は初心者向きなのか(その15)

ここで書きたいのは、
先日別項『オーディオと「ネットワーク」(post-truth・その2)』で書いたこととかぶってくる。

何を求めて、真空管アンプを自作するのか。
結果という、いわば答だけを求めての自作をやる人が増えているのか。
少なくとも、そういう人は、伊藤先生がいわれたように最初から300Bで、ということになる。

最良の結果(答)のみが欲しいのであれば、
ラジオ球などのプッシュプルアンプを最初に、
それからステップアップしていく過程など、時間と手間と、費用の無駄ということになるだろう。

その過程をいやというほと経験しているからこそ、
300Bの優秀さ、それだけでなく有難味が心底わかるというものである。

昔はお金を出せば300Bが手に入るというわけではなかった。
ウェスターン・エレクトリックの製品、部品を手に入れたくとも、
入手困難というか無理という時代があった。

お金さえ出せば……、というふうになってきたのは、ここ二十年くらいではなかろうか。

なぜ自作をするのか。
その問いが理由といえよう。

問いを求めての行為だと、私はおもう。
もちろんそこには音という結果(答)もついてくる。

ついてくるからこそ、見極めてほしい。

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