他者のためのセッティング・チューニング(その2)
マッキントッシュのプリメインアンプで、MA7900とMA2275との違いのひとつは、
トーンコントロールにある、といえる。
マッキントッシュのアンプだからMA2275にもトーンコントロールはついていた。
低音・高音の2バンド。
MA7900はソリッドステートアンプということもあって、
5バンド(30、125、500、2k、10kHz)がついてる。
2バンドと5バンドの違いよりも、
トーンコントロールをオン・オフした際の音の差の大きさが、
MA2275とMA7900とでははっきりと違う。
回路的には5バンドよりも2バンドのトーンコントロールのシンプルに思う人もいるだろう。
そうなるとトーンコントロールをバイパスした音と通した音の差は、
MA2275の方が少ないのでは……、となるのかもしれないが、
実際にはMA7900の方が、トーンコントロールのバイパスした音の差は小さい。
まったくないとはいわないが、
このくらいの差ならば、積極的に5バンドのトーンコントロールを使う手もある、
というよりも使わないほうがもったいない。
MA7900トーンコントロールの五つのツマミはすへて動かした。
それほど動かしたわけではない。
とにかくまず、こんな感じかな、とあたりをつけてトーンコントロールをいじった音を、
Hさんに聴いてもらう。
その反応によって、感触を探っていこうと考えた。