他者のためのセッティング・チューニング(その1)
毎月第一水曜日の夜、
四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記でaudio wednesdayをやっている。
ここでも書いているように昨年からできるだけ音を鳴らしていくようにしている。
昨晩のaudio wednesdayもそうだった。
昨晩は、いつも少し違っていた。
そのことで、喫茶茶会記で鳴らしている音は、
そのために行っているセッティングは、誰のためなのか、と思った。
6月のaudio wednesdayに来られたHさんが、二回目となる昨晩はCD持参で来られた。
ブラジル音楽のディスクだった。
グラシェラ・スサーナをよく聴く私は、
スサーナがアルゼンチン出身ということで、
タンゴ、フォルクローレは、よく聴くとはいえないまでも、聴いてはいるが、
ブラジル音楽は、自ら進んで聴くことはほとんどない。
マリーザ・モンチのディスク”UNIVERSO AO MEU REDOR”をかけたときに、
自宅で聴かれている音と、イメージがずいぶん違う、ということだった。
なので、このディスクに絞って、
Hさんのマリーザ・モンチのイメージ添うようにセッティングを変更することにした。
まずいわれたのは、マリーザ・モンチの音のイメージの違いだった。
喫茶茶会記は、オーディオ店でもオーディオ雑誌の試聴室でもない。
CDプレーヤーやアンプ、スピーカーを他のモノに交換できるわけではない。
ケーブルもあれこれ替えたり、さまざまなアクセサリーを試せるわけではない。
CDプレーヤーもアンプも、スピーカーも、ケーブルもいっさい替えずに、
セッティングだけを変えてチューニングとなる。
だからそこにある機能は使う。
まず使ったのはマッキントッシュMA7900についているトーンコントロールだった。