オーディオ機器を選ぶということ(結婚にあてはめれば……・その2)
瀬川先生が浮気について話されたことを、ふと思い出した。
あの話は一般論としてだったのか、それとも瀬川先生の知人にそういう人がいた、という話だったのか。
そのへんははっきりとしないが、こんなことを話された。
浮気をする人は、奥さんとはまったく違うタイプの女性を選んでいるつもりでも、
傍からみれば、奥さんと同じタイプだし、何度も浮気をする人も、また同じタイプの人と浮気している、
スピーカー選びも同じようなもので、
本人にしてみれば以前鳴らしていたスピーカーとはまるで違う音のスピーカーを選んでいるつもりでも、
傍からみれば、どこかに共通するところのある、もっといえば似ている音を選んでいる、と。
高校生のときに聞いた話しだ。
浮気とはそういうものなのか、と思いながら聞いてもいた。
実際の浮気がそういうものかどうかは知らない。
知人で何度か結婚している男をみていると、そう外れていないとは思う。
結婚・離婚のくり返しと浮気は、そもそも同じじゃないけれど、
相手を選択するということでは同じといえる。
主体性をもって、本人は選んでいるつもりである。
結婚相手、浮気相手、そしてスピーカーにしても。
でも、それは結局つもりでしかないのかもしれない。
こんなことを書いているのは、
昨夜「タンノイがふさわしい年齢」を書きながら、
タンノイが、にするか、タンノイに、するかで考え迷っていたからだ。