オーディオの楽しみ方(初歩のラジオが果してきたこと・その2)
この項を書くにあたって、
Wikipediaで、初歩のラジオのことを調べてみると、
1948年7月創刊で1992年5月休刊となっている。
休刊になっていたことは、なんとなく知っていた。
でも1992年なのが、意外に感じた。
私が読んでいたのは、そんなに長くはない。
1976年ぐらいから1977年いっぱいか、1978年になって読んでいたかどうかぐらいだ。
約二年間ほどか。
Wikipediaにも書いてあるが、電波新聞社からラジオの製作という、
いわばライバル誌が出ていた。
私が中学生の頃は、田舎の小さな書店であっても、
初歩のラジオもラジオの製作も、いつでも買えた。
置いていない書店はなかった、といえる。
なぜ初歩のラジオを選んだのかは、もう憶えていない。
ラジオの製作があったのは知っていた。
どちらを買おうかと迷ったはずだ。
誰かの薦めがあったわけではない。
書店で両誌を比較して初歩のラジオを選んでいる。
決めては紙基板の電子工作の記事だったのか。
ラジオの製作を買うことは、一度もなかった。
初歩のラジオについて書いていくのに、
ライバル誌のラジオの製作のことをまったく読んでおらず知らないのだから、
片手落ちのようなことしか書けないかもしれないが、
それでもあえて書こうと決めたのは、
以前書いたことと関係してくるからだ。
三年前、「松下秀雄氏のこと(その2)」を書いた。
そこで「土」という表現を使った。
初歩のラジオも「土」であった、と思ったから、書くことにした。