ステレオサウンドについて(その67)
ステレオサウンド 52号には、残念ながら「ひろがり溶け合う響きを求めて」が休載だった。
でも、瀬川先生の原稿の量を見れば、それもしかたないことだと思った。
編集後記には、原稿が入らずに、とある。
瀬川先生の原稿が入っていたら、
「ひろがり溶け合う響きを求めて」は、52号のどこにあったのだろうか。
もしかすると「EMT927Dstについて、わかったことがもう少しあります」が、
代替記事だったのかもしれない。
52号では、ちょっと驚いたことがあった。
音楽欄の安原顕氏の「わがジャズ・レコード評」の冒頭にあった。
*
周知の通り、マーク・レヴィンソン(1946年12月11日、カリフォルニア州オークランド生れ)といえば、われわれオーディオ・ファンにとって垂涎の的であるプリアンプ等の製作者だが、彼は一方ではバークリー音楽院出身のジャズ・ベース奏者でもあり、その演奏は例えばポール・ブレイの《ランブリン》(BYG 66年7月ローマで録音)などで聴くことが出来る。
*
マーク・レヴィンソンはコネチカット州に住んでいたし、
マークレビンソンという会社もそこにあったわけだから、てっきり東海岸出身だと、
52号を読むまで、そう思っていた。
生れは西海岸だったのか。
いつごろコネチカット州に移ったのだろうか。