ステレオサウンドについて(その38)
ステレオサウンド 47号の「続・五味オーディオ巡礼」に関してはまだまだ書きたいことがある。
満足いくまで書いていたら、次(48号以降)に進めない。
それに「続・五味オーディオ巡礼」に関しては、まとめて書きたいことがあるので、
いつかあらたに書く予定だ。
48号にうつろう。
表紙はEMT・930stだ。
真上から撮ったカットであり、
930stがあらわしているように、48号の特集はアナログプレーヤーである。
タイトルは「ブラインドテストで探る〝音の良いプレーヤーシステム〟」。
ページ数も多い。
試聴方法もただ単にブラインドフォールドテストということに満足していない。
編集部が、ブラインドフォールドテストを復活させるとともに、試行錯誤がそこにあるようにも感じた。
試聴はかなりの手間だったと思う。
けれど、48号がそれまでのステレオサウンドと同じように読めたかというと、違った。
知りたいことが、伝わってこない感じがしていた。
これだけのことをやっているのだから、48号は面白いはず……、そう思い込もうとしていた。
その「知りたいこと」が自分でもはっきりとしないまま、48号を、それでもくり返し読んだ。
その意味では、私の中で決着のついていない号が、48号である。