Date: 2月 14th, 2016
Cate: オーディオのプロフェッショナル
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モノづくりとオーディオのプロフェッショナル(その7)

ステレオサウンド別冊「魅力のオーディオブランド101」に、
日本マランツの商品企画部部長の株本辰夫氏の発言が載っている。
     *
株本 ついこのあいだ、マランツさんに会ったんですよ。私にとっては2度目なんですが……。
 相当なお年なんですが、矍鑠として、自分のあたらしい会社で、自分の気に入った製品をつくっておられます。
「実はおれのところにCDがほしいんだ。おまえのところにはCDのいい技術があると聞いているんだが、売ってくれないか?」というお話があったわけです。
 いま、とても小規模にやっておられるのですが、一番教えられたのは、メーカーとしての機能をギブアップされないのですね。
 私どもからCDの供給を受けるといっても、完成品を買うのではなくて、最後の仕上げは自分のところでやりたいようです。
 自分のところにメーカーとしての機能を残しておかなければ、満足するようなものは作れない、というのが、マランツさんの考えかたです。
     *
「魅力のオーディオブランド101」は1986年だから、
このころのマランツの新しい会社というのは、ジョン・カールが参画していた会社のことかもしれない。

そのへんの詳細ははっきりしないが、この株本氏の発言に出てくる「メーカーとしての機能」、
このことについて考えてしまう。

メーカーとしての機能とは、いったいどういうことなのか。
残念ながら、「魅力のオーディオブランド101」には、その説明は出てこない。

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