KK塾(五回目)
KK塾、五回目の講師は、内藤廣氏。
内藤廣氏の話の中に、西洋と東洋の時間の概念を図で表したものが出てきた。
西洋のそれは右肩上がり直線、
東洋のそれは弧を描く二本の線が円を成していた。
このふたつを合わせたものとしての螺旋状の図がスクリーンに表れた。
螺旋状の図は、コイルである。
この螺旋状の図は、未来予想図でもある。
まっすぐに規則正しい弧を描いているものが、外的要因で曲がったり、弧が崩れたりする。
そういう話をききながら、こんなことを思っていた。
この螺旋状の図は、何の未来予想図か。
世界の、日本の、それぞれの地域の螺旋状の図であり、
ひとりひとりの螺旋状の図であるとすれば、
そしてコイルとみなせば、活動によりコイルに電流が流れ、
コイルの中心には磁力線が発生する。
コイル同士が十分に離れていて、向きが直行していれば干渉は少なくなるが、
そうでなければ互いに干渉しあう。
けれどコイルがトーラス状に巻かれていたら、どうなるか。
つまりトロイダル型のコイルである。
もし螺旋状の図が、直線のコイルではなく、トロイダル状のコイルであれば、
磁力線の漏れはずいぶんと抑えられる──、こんなことを考えていた。
内藤廣氏は建築家だ。
東京・六本木のミッドタウンに虎屋菓寮がある。
内藤廣氏が手がけられている。
オーディオマニアとして、ここに行ってみようと思っている。