オーディオ機器の付加価値(ステレオサウンド 38号・その2)
私の手元にある二冊のステレオサウンド 38号のことを書いている。
一冊は岩崎先生が読まれていたもので、かなりボロボロの38号であり、
もう一冊はある方から譲ってもらったもので、キレイな38号である。
38号は1976年3月に出ているから、約40年前のステレオサウンドである。
これだけ経てば、雑誌は資料としての価値が出てきて古書店での買い取りも高くなる。
友人が10年程前だったか、大量にファッション雑誌を処分した。
買い取りに来ていた古書店のスタッフの話によれば、
雑誌はほとんど値がつかない、ということだった。
けれど20年以上前の雑誌となると、値が付いてくる。
もっと古くなるとさらに値がつく、ということだった。
雑誌は古くなればなるほど資料としての価値が出てくるために、そういうことになる、ということだった。
それは記事だけでなく、広告も資料としての価値が出てくる、ともつけ加えられた。
そうなると、ここでの資料としての価値は、
雑誌にとっては時代が経ったことによって生じた付加価値ということになるのだろうか。
その付加価値によって買い取り価格が高くなる。