Date: 12月 29th, 2015
Cate: 欲する
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何を欲しているのか(続・兵士の物語)

ストラヴィンスキーの「兵士の物語」に出てくる──、
 一つ幸せなことがあればぜんぶ幸せ
 二つの幸せは無かったのと同じ
──だと。

一つの幸せ、二つの幸せということは、
つまりは幸せを欲している、ということではないのか。

幸せになりたい、と思う(願う)。
そして、ある幸せを手に入れる。
そこで感謝する。

けれどしばらくすると、もうちょっとだけ幸せになれたら、と思う(願う)のが、
欲するということなのだろうか。

ここで、本当に欲しているのはなんなのだろうか。

ロマン・ロランがベートーヴェンをモデルとしたといわれている「ジャン・クリストフ」、
その中でもっとも有名なのに、
《人は幸せになるために生まれてきたのではない。自らの運命を成就するために生まれてきたのだ》がある。

ロマン・ロランらしい、とも思えるし、ベートーヴェンらしいとも思える。
ここには一つの幸せも二つの幸せもない(のか)。
ここでは、何ものも欲していないのか。

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