Date: 12月 17th, 2015
Cate: 「うつ・」
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うつ・し、うつ・す(その5)

水もまた鏡の役目を果たす。
澄んだ水であれば、波立たない静かな水は、鏡のようである。-

水は映す。
水は、時として物や人を移しもする。
大量の水が流れれば、その流れは何かを移す。
水は移ろいゆく。

そして洗い流す。
なにもかも洗い流すことがある。
汚れも流れとともにもっていく。

洗練──、洗煉とも洗錬とも書く。
「れん」の漢字は違っても、「せん」は洗のみである。

洗練は、磨きに磨きぬかれていなければならない。
磨かれたモノもまた、何かを映すようになる。

そのために研いでいく(磨いていく)。
研ぐには水が必要である。

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