Date: 10月 31st, 2008
Cate: 真空管アンプ
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真空管アンプの存在(その13)

同じ平面型スピーカーでも、日本とアメリカとではずいぶん異る。
スピーカーの振動板に求められる、高剛性、内部音速の速さ、適度な内部損失、そして軽さ、
これらすべてを高い水準で満たしている材質はないため、さまざまな工夫が生れている。

日本の平面型スピーカーが追求していたのは、当時のカタログや広告からわかるように、
分割振動をなくし、ピストニックモーション領域の拡大、
それからコーン型の形状からくる凹み効果から逃れることだろう。

アメリカはというと、トランジェント特性の追求だと、私は見ている。

だから、日本のメーカーは、多少質量は増えても、まず高剛性であることを重視して、
振動板の材質を選んでいる。

アメリカはどうか。インフィニティのEMI型にしても、マグネパンやコンデンサー型にしても、
振動板の材質は、軽いフィルム系のものである。高剛性よりもまず軽いことを重視している。

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