ブラインドフォールドテスト(続・音の尺度)
音を聴くということは、音に反応するということでもある。
そこで鳴っている音に反応するからこそ、聴き手は尺度を、ほぼ無意識に切り替える。
音の尺度(聴き方の尺度)を切り替えない、
そういうものではないし、常に一定だ、という人は、
切り替わっていることに気づいていないのか、
もしほんとうに尺度がまったく切り替わっていないのであれば、
その人は音に反応していないのではないか。
反応しない、ということは、音、音楽を聴いているといえるのだろうか。
反応するからこそ、「耳」は経験を積める。
経験を積むことで、以前は聴き取れなかった音の違いを聴き取れるようになっていく。
長いことオーディオをやってきたから、その人の「耳」が経験を積んでいるとはいえない。