Date: 4月 24th, 2015
Cate: 輸入商社/代理店
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輸入商社なのか輸入代理店なのか(その8)

ステレオサウンド 56号と57号の二号にわたって、掲載された記事がある。
地味な企画といえる記事だが、いまのステレオサウンドには期待できない記事でもある。

記事のタイトルは「輸入オーディオ製品サービス体制」で、
輸入代理店24社にアンケートを出し回答を依頼したものである。

アンケート質問項目は次のとおり。
①販売網について……日本全国どこでも買えますか
②日本語の取扱説明書は付属していますか
③保証書の有無、保証期間について
④故障した場合、またはMCカートリッジ針交換の依頼先について……輸入元直接か販売店経由か
⑤修理依頼の方法は……持ち込むのか、取りにきてくれるのか、輸送か(運賃は)
⑥出張修理は行なっていますか(出張費用は)
⑦修理出来上りの際は……受け取りにいくのか、配達してくれるのか、輸送か(運賃は)
⑧修理期間およびその費用について
⑨各種パーツのストックについて
⑩輸入中止、あるいは製造中止になった製品の修理パーツは、中止されてからどのくらいの期間保有していますか
⑪輸入元が変更になった場合、サービスは新・旧どちらの代理店で行なうのですか
⑫電源電圧をはじめ、日本仕様に変更している箇所はありますか
⑬入荷製品のチェックをしていますか……それは抜き取り検査ですか全数チェックですか
⑭どのような項目についてチェックしているのですか
⑮チェックの際、測定を行ないますか……そのデータを製品に添付しますか
⑯チェック済か否かの見分け方について

今日もfacebookで、ある輸入代理店がサービス部門を外部に依託する、という投稿があった。
その3)でも、ある輸入代理店の修理のことがfacebookで話題になっていた、と書いた。

(その3)で書いたところも輸入代理店としては大手である。
今回のところも同じように大手である。

今回のことは、取扱い全ブランドの修理が外部に依託されるのかどうかははっきりしていない。
今後どうなるのかも、いまのところはっきりしていない。
それに外部依託によって、アフターサービスのクォリティが、どう変っていくのかも、まだわからない。
悪くなる可能性もあれば、良くなる可能性もないわけではない。

外部委託がすべて悪いとは考えていない。
製品によっては、自社のサービス部門よりも、より技術力のある(得意とする)ところにまわしたほうが、
結果は良いことにつながる。

私の体験でいえば、SUMOのThe Goldが故障した際、
輸入元だったエレクトリに修理を依頼した。
割とすぐに修理されて戻ってきた。
明細を見たら、そこにはエレクトリではなく、他の会社名があった。
テクニカルブレーンだった。

SUMOが輸入された期間は短い。
私が修理に出した時は、すでにエレクトリは取り扱いをやめていた。
それに当時、テクニカルブレーンは、GASやSUMOの修理、メンテナンスを得意としていたところである。
だから、テクニカルブレーンの修理で良かった、と思った。

こういうこともあるから、外部委託が悪いとは決めつけたくない。
けれどユーザーとしては、今回のことは、やはり不安に感じる。

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