Date: 3月 13th, 2015
Cate: 使いこなし
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使いこなしのこと(認識の違い)

もう十年くらい前のことだ。
ある人のリスニングルームで音を聴かせてもらった。
ちょっと意外な感じがした。
口には出さなかったけれど、聴かせてくれた人はそのことを感じとっていたのかもしれない。

数ヵ月後、連絡があった。
「聴きに来ませんか」だった。
自信ありげな口調のような気がした。

数ヵ月前に感じていた意外な感じは見事に消えていた。
いい音になっていた。

システムのどこかが変っていたわけではない。
CDプレーヤー、アンプ、スピーカーも同じままだ。
ラック、ケーブルの類も前回と同じだった。

変ったのは、スピーカーの位置と角度だけだった。
だから感心した。

彼は私だけでなく、もうひとりにも連絡していた。
そのもうひとりとは、私といっしょに聴きに行った人である。

彼が連絡した時に、もうひとりはこういった。
「何を変えたんですか」と。

彼はがっかりした、と私にいった。
そうだ、と思う。

音が良くなった、だからその喜びを誰かと共有したい。
できれば音、オーディオのわかっている人と。

システムはいっさい変更せずに、使いこなしだけでそうした場合にはよけいに、そう思う。

なのに「何を変えたんですか」である。
結局、もうひとりを誘うのを彼はやめてしまった。

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