598というスピーカーの存在(オンキョーD77NE)
昨年12月にオンキョーからD77NEというスピーカーシステムが発表になった。
価格は175000円(一本、税別)。
三倍ちかくになっているけれど、1980年代の598のスピーカーの、いわば現代版である。
598のスピーカー競走はオンキョーから始まった認識している私にとって、
この時代にD77の型番を復活させて、同等規模のスピーカーシステムを出すオンキョーの意図は、
どこにあるのか、どういうものなのか、とぼんやりと考えていた。
発表時から気になっていたのは専用スタンドが用意されていないことだった。
なぜ出さないのだろうか、と思っていた。
もしかすると後から発表になったのかもしれないとオンキョーのサイトを見てみた。
気づいたことがある。
D77NEは、オンキョーによるとフロアスタンディングスピーカーなのだ。
ブックシェルフ型だとばかり思っていた。
だからスタンドのことが気になっていたのだが、
フロアー型としてオンキョーは開発したものらしい。
ならばスタンドは不要ということと受けとっていいはず。
いま書店に並んでいるオーディオ雑誌には、D77NEの試聴記事が載っているはず。
そこでD77NEはどう扱われているのだろうか、
ブックシェルフ型なのか、オンキョーのいうようにフロアー型としてなのだろうか。
確かにD77NEのサイズは、本棚(ブックシェルフ)におさまるサイズと重さではない。
かといってフロアー型(オンキョーではフロアスタンディングスピーカー)だろうか。
フロアスタンディングスピーカーとは文字通りの意味で受けとれば、
床に直置きして鳴らすスピーカーのことである。
D77NEはそうやって聴くスピーカーなのだろうか。