Date: 2月 19th, 2015
Cate: 輸入商社/代理店
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輸入商社なのか輸入代理店なのか(その7)

SAEのパワーアンプ、Mark 2500は瀬川先生が高く評価され自家用として購入されたモノである。
輸入元はRFエンタープライゼスだった。

300W+300WのMark 2500は1977年秋に400W+400WのMark 2600へと変更された。
瀬川先生は、Mark 2600よりもMark 2500を高く評価されていたことは、以前書いている。

1979年6月、SAEの輸入元はRFエンタープライゼスから三洋電機貿易へと変った。
オーディオ雑誌に、RFエンタープライゼスの広告が載っている。
「さようならSAE」とある。

Mark 2600は、だからRFエンタープライゼス輸入のモノと三洋電機貿易輸入のモノとがある。
だからといって同じとは限らない。

「さようならSAE」にはこう書いてある。
     *
MARK2600においては、電源トランスの分解再組立てによるノイズ防止/抵抗負荷による電源ON-OFF時のショック追放/放熱ファンの改造および電圧調整によるノイズ低減/電源キャパシターの容量不足に対し、大型キャパシターを別途輸入して全数交換するなど、1台につき数時間を要する作業を行うほか、ワイヤーのアースポイント変更による、方形波によるリンキング防止やクロストークの改善など、設計変更の指示も多数行ってまいりました。
     *
三洋電機貿易も同じことをやっていたかもしれない。
でも、私はやっていなかったと思う。

以前、ある人からSAEのMark 2600を昔使っていたけれど、瀬川先生がいうほどいいアンプではなかった、
といわれたことがある。
その人に確認したのは、輸入元がどちらかだった。
彼が使っていたのは三洋電機貿易輸入のMark 2600だった。

上に書いたことを彼に説明したけれど、納得していなかった。

だがこれだけ輸入元で手をくわえていれば、
そうでないMark 2600とはかなり音が違っていることは容易に想像できる。

瀬川先生が高く評価されていたのは、RFエンタープライゼス輸入のMark 2500である。
並行輸入されたMark 2500もあるだろうが、それを高く評価されていたわけではない。

この違いははっきりとしておきたい。

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