Date: 11月 19th, 2010
Cate: ショウ雑感
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2010年ショウ雑感(その8)

「音の怖さ」に関連したことでは、「言葉の怖さ」を知らないのか、と、つい思ってしまったブースがあった。

そこでは、あるディスクをかける前に、係の人が、聴きどころ、といおうか、
音の特徴について話したあとに音を鳴らす。
そこでの音の表現──、これが実感できる音が出てくれれば何も言うことはない。
人によって、音の表現は、同じ言葉を使ってはいても微妙に違うところがある。
そんなことは承知のうえで、ある音の表現に対して、こちらも、ある程度の幅をもって聴くようにはしている。

ある程度、そこでの音の表現にひっかかってくる音が出てくれば、納得できる。
でも、今回は、まったくひっかかってこない。

どういう音の表現がなされていたかをここで書いてしまうと、どのブースだったのか、バレてしまうため、
わかりにくい書き方で申し訳ないが、どう好意的に解釈しても、
音を鳴らす前に説明された音とはかなり違う音が鳴っていた。
鳴り終ったあとも、自信あり気に、こうだったでしょう、とくる。

そこではディスクを3枚聴いていたけれど、すべてその調子で、すべて外していた。
すなおにうなずけなかった。

聴くポイントが違っている、という次元ではない。
なにか思い込みだけで、そこで鳴っている音とは無関係に、ただ音を表現する言葉がむなしく響いていた。

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